No.002 往来/林栄一、斎藤徹、小山彰太

『往来』
林栄一(s)、斎藤徹(b)、小山彰太(ds)
ORCD-002

絵:松井貞文
書:安保紹隆

¥3,000 (税込)
数量
1

こちらの商品はBASEでの購入となります

この商品について問い合わせる

1, 往来 OHRAI

(斎藤徹 TETSU SAITOH「KING LEAR PART1」より)

2, シクロ CYCLO

(斎藤徹 TETSU SAITOH)

3, 蓮の花 LOTUS BLOSSOM

(ビリー・ストレイホーン BILLY STRAYHORN)

4, 増減 OPEN, CLOSE AND OPEN

(小山彰太 SHOTA KOYAMA)

5, カム サンデイ COME SUNDAY

(デューク・エリントン DUKE ELLINGTON)

6, マイ ワン アンド オンリー ラブ MY ONE AND ONLY LOVE

(ガイ・ウッド GUY WOOD)

7, インディオのわらべうた WARABE-UTA OF INDIO

(トラディショナル TRADITIONAL)

8, グッドバイ ポークパイ ハット GOODBYE PORK PIE HAT

(チャールス・ミンガス CHARLES MINGUS)

9, パラム PARAM

(斎藤徹 TETSU SAITOH)

10, エドガーの日常 DAILY LIFE OF EDGAR

(斎藤徹 TETSU SAITOH)

11, 風の道~アメイジンググレース・・・

THE WIND ROUTE~AMAZING GRACE・・・

(斎藤徹 TETSU SAITOH~TRADITIONAL)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ライナーノート/斎藤徹

小山さん・林さんに選曲を任されている。2000年春のおーらいトリオツアーでは、多彩なリズムをテーマにしてみた。このCDに入らなかったボレロ・ワルツ・クッコリ・オンモリなどを含め細かく数えると15~16種類のリズムを演奏したことになった。


リア王復活のテーマ(斎藤徹)

東向島の一万坪の工場跡地で、リア王を3部に分けて上演した劇団の音楽を担当した。これは第三部「復活」で、狂ったリア(若松武)の登場用に作曲。澤井一恵・板橋文夫らと毎晩このハバネラを演奏した。この録音では、途中からカンドンベに変わっていく。

69Q(アンソニー・ブラックストン)

ある特定の音程感とタイトなリズムをもつ。途中で何回か繰り返される7種のリズムパターンは斎藤が付け足した。おーらいトリオ唯一の4ビートもの。

オンバク・ヒタム / 琉球弧編(斎藤徹)

東南アジアから琉球弧を経て、博多をかすめ韓半島に流れ、裏日本にたどり着くもう一つの黒潮。そんな海の道にとらわれている。これは、その中の琉球弧の部分。トゥラバマの一部がかすかに聞こえる。ゆったりした調子から5拍子、さらに六調になる。六調は熊本・鹿児島の労働者が奄美へ伝え、八重山に伝わったリズムと聞く。

インヴィテーション(斎藤徹)

ガルシア・ロルカの演劇用に作曲。生と死のシーン。当初沖縄・読谷村の城跡で上演予定だった。夜たいまつを持つ男子小学生のコーラスを想定して作ったが、上演はキャンセル。朋友バール・フィリップスが題名を付けてくれた。

ビリンバウ(バーデン・パウエル / ヴィニシウス・ジ・モラエス)

カポエラの伴奏によく使われるブラジルの一弦楽器の名前。踊りの練習に見せかけ、実は奴隷たちの武術の稽古だったという説もある。様々にプリペアードしたベースのイントロから2ビートに変わっていく。ブラジル音楽のアフリカンルーツをたどる流れを逆行したことになるのか。

雲は行く(斎藤徹)

ハイナー・ミュラーの演劇用に作曲。精神病院内の患者たちの狂気の行進のシーンでトルコ軍楽隊を意識したメロディをいくつか作った。今回はその内の3種を使用。